サウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコが米国向けに販売する原油の値決め指標を来年1月からWTI原油から英国エネルギー調査会社アーガスが算出する米国産や南米産原油のバスケット価格「サワー原油指数」に変更、構成油種の中にWTIは含まれていないとのこと。

 2004年頃から価格の乱高下が目立ち、業界では実際の需給を反映していない、米国固有の要因で値動きするなど、指標原油としての役割を疑問視する声が高まっていたようだ。

 世界産出量でわずか1−2%程度とも言われているWTIの価格がブレントやドバイといったほかの指標を決める要因ともなっており、そう言えば最近も英インディペンデント紙電子版が10月6日にアラブ湾岸諸国が原油取引での米ドル利用を中止し、通貨バスケット建て取引移行に向け、ロシア・中国・日本・フランスなどと極秘に協議していると報じたことを思い出しました。
 同紙によれば、通貨バスケットは、円・人民元・ユーロ・金のほか、サウジアラビア、アブダビ、クウェート、カタールなど湾岸協力会議(GOC)関係国が計画している統一通貨などで構成されるとのことで、その後そのような事実は無いとのコメントが出ていましたが、世界の基軸通貨として君臨してきた米ドルに対する信用が揺らいることも事実です。

 インディペンデントの記事が誤報か否か定かではありませんが、今回のサウジアラムコの原油指標の変更もその前兆でしょうか。